ベンツやAMGの点検整備

ベンツ車両に限らず車技術の進歩により、近年自動車の性能や耐久性は向上しました。しかし、自動車の構成部品には走行距離や時間の経過とともに劣化する部品や、使用に伴い磨耗及び消耗する部品が多数ございます。そうした経年劣化による損傷箇所のメンテナンスを怠ると、思わぬトラブルにつながる可能性があります。

安全に安心して使用いただくために、絶対必要なのが点検整備となります。
整備と聞くとまずは2年毎の車検が思い出されますが、車検は単に公道を走行する上での保安基準に適合するかどうかを検査するものであり、検査項目に含まれる一部の要素を除けば車両が機械として故障したとしている、あるいは故障の可能性を検査するものではありません。たとえ車検の帰りに車が故障したとしてもそれは車検にパスしたこととは関係ない、ということなのです。例えばあと数回ブレーキを踏めばブレーキが壊れてしまう状態でも、検査時に規定のブレーキ制動力があれば合格してしまうのです。

一般にディーラー車検が高価なのは、ディーラーの収益も兼ねて車検前の点検整備で予防的に消耗品を交換するからであり、ユーザー車検や代行車検はディーラー車検より安価なのは検査にパスする最低限の点検整備しか行われないからです。従って、単にディーラーの点検整備費用を浮かせるためにユーザー車検や代行車検を選択するということは、安さの代償として「整備水準の面である程度妥協している」という面には注意すべきです。

自動車消耗品の一般的整備

エンジンオイル交換

エンジンオイルの交換を行う場合、古いオイルの排出、新しいオイルの注入、オイル量のチェックの順で行う。古いオイルの排出には、エンジンオイルのレベルレベルゲージより手動または電動のオイルポンプでオイルを排出する方法と、エンジン底部のオイル・パン排出口からオイルを排出する方法の2通りがあります。メルセデス・ベンツやAMG車両は、新型エンジンと旧型エンジンによりオイルに対する要求スペックが大きく異なるので注意が必要です。

ミッションオイル交換

ベンツやAMG車両ではミッションオイルの交換に使う専用オイルが2タイプあり、車両に合わせて純正オイルの使用を強くおすすめいたします。

オートマチックトランスミッションは精密なオイル制御を行っている事から、専門の工場以外でATフルード(ATF)全量を一度に交換することは難しい。専門の工場以外で交換する場合は、ATFレベルゲージからATFを排出する方法と、ATF排出口よりATFはを排出する方法がある。

冷却水交換

現在の多くの市販車では、通常LLCと呼ばれる防錆剤を含む不凍液を注入されているため、交換頻度は低いです。ただし、それは定期的交換を否定するものではなく、むしろ防錆剤の効果が切れる頃(3年とも5年とも言われていて、メーカーによって様々ですが)の定期的な交換を必要とするものです。尚、LLCは大別して「赤」と「緑」があり、トヨタでは赤、日産では緑が新車時に注入されています。また外車では「青」もあります(補充時には、同色系を補充するとされています。また車種によって構造上の違いがあるので、補充の手順は様々です。)

ベンツやAMG車両で旧型では、鉄とアルミの混合でエンジンが成り立っており、電位差による局部電池が生じやすい状況にあるためエンジン専用LLCでは長い間に多きなダメージを残すことがあります。

デフオイル交換

デフ(デファレンシャル・ギア)オイルは、一般的に交換頻度が低く、車種によってはデファレンシャル・ギア・ケースを分解しないとオイルの排出ができない場合があります。また、FF車の場合、トランスミッションとデファレンシャル・ギアが一体となっており、オイルも共用することから、デフオイル単体での交換という作業のない場合も多くあります。こちらはデファレンス・ギアが単独で存在し、ギア・ケースにオイル交換用の排出口と注入口があります。
ベンツやAMG車両の場合は、交換しやすい構造になっており、整備性は非常によくなっています。

タイヤ交換

専門店に任せることが多く、専門店でも専用の機械を使用するため。人力でタイヤの交換作業を行うことは多くありません。現在の乗用車用タイヤはチューブレスタイヤが多く、その場合ビート部とホイールが強固に密着しており、人力での交換作業は困難です。また、タイヤ交換後のホイールバランスを取るにも、専用の機械を使用することがほとんどです。

ベンツやAMGを含む重量のある車両の場合は、乗り心地重視設定のタイヤよりも少しサイドウォールのしっかりしたタイプの方が、走行性能においてよい結果を生むようです。

ブレーキパッド・タイヤ交換

自動車整備において最重要項目であり、一般的には次回車検までのパッド残量が無いと思われる場合は予防的に交換となります。ディスクローターには使用磨耗限界が決められており、特にベンツやAMGの場合はパッドとローター双方を摩滅させて強力な制動力を発現させています。
ディスクローターだけの交換は、いわゆるブレーキの「当たり」を変えてしまうため、ブレーキパッド交換とセットで行われる場合が多いです。

ランプ交換

ストップランプの玉切れに代表されるランプ交換ですが、電球の消耗が進むとガラス部分に変色が見られますので、これが交換サインとなります。
また、片側が切れた場合には左右同時交換が一般的でありおすすめです。
近年ベンツやAMG車両でもHIDヘッドランプが主流となっておりますが、このタイプはフィラメントが無いため玉切れ現象が起こりません。しかし色温度の変化と光量の変化は確実に進行しているために、2000時間程度での交換が重要となります。

電球交換の場合、ベンツを含めた外車では形状とワット数に特徴があるために、国産の規格が合わない部品での交換は大きなトラブルの元となりますので注意が必要です。

ベンツ・AMG車両に必要な
点検整備

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